昔の人は「産後の肥立ち」を心配し、妊娠～出産で痩せ細った母体に栄養を与え、
徐々に体力と体重の回復に努めていました。
しかし物に溢れる現代日本では、逆に産後に体重が戻らない事で悩む女性が増えています。
原因は、栄養過多と運動不足。そして大きく育った赤ちゃんが骨盤を広げすぎる事にあります。
産後太りの原因は？
出産前の骨盤は「リラキシン」と呼ばれる女性ホルモンによって、関節のつながりが緩んでいます。
リラキシンは関節を緩めて骨盤を広げる事で、妊娠～出産において2つの重要な役目をはたします。
1つ目は大きくなった子宮を安定させる事で、元気に動く赤ちゃんの成長を助ける事。
2つ目は、出産時に赤ちゃんが産道をスムーズに通れる様にする事です。
出産後、女性の骨盤は自然回復力により、ゆっくりと引き締まっていきます。
しかし妊娠中に体重が増加しすぎた場合や、お腹の赤ちゃんが大きく成長しすぎた場合などは、骨盤を引き締めようとする自然回復力の限界を超えて、骨盤が大きく広がった状態になっています。この場合、赤ちゃんと羊水が出て行って小さくなろうとする子宮の収縮に、骨盤の引き締めが追いつかず、空いた空間を埋めるように余分な肉が付いてしまいます。これが産後太りの原因になります。
リラキシンの影響が残っている産後180日までに骨盤の調整を
このリラキシンの影響は個人差がありますが、産後180日ほど続くと言われています。
その間は骨盤の関節のつながりは緩んでいますので、やさしい矯正でも出産前の骨盤の状態に戻りやすくなっています。
しかし、産後から180日を過ぎ、リラキシンの影響が無くなって骨盤の関節のつながりが固くなってしまうと、調整は難しくなってしまいます。
自然治癒力を高めてリモデリング強化！
人間の身体というものは、本来の形に戻ろうとする「リモデリング」という働きを持っています。
たとえば骨折した場合、骨と骨がくっついた箇所は一時的に太くなります。しかしやがて「破骨細胞」と呼ばれる特殊な細胞が余分な骨を吸収し、元の骨の形に戻そうとします。もしもこの働きがなければ、部分的に太くなった骨が血管や神経を圧迫して、身体に悪影響を与えてしまいます。
当院ではまず鍼灸治療によって自然回復力を高め、このリモデリングの働きを強めます。
鍼灸治療には精神をリラックスさせ、筋肉を柔らかくする効果もあります。
その後、最小限の力で調整を行います。これがもっとも確実で安全な骨盤の調整です。
当院で行う産後の骨盤調整
1：鍼灸治療による自然回復力の上昇 → 骨盤のリモデリングの働きを強める。
2：鍼灸治療による精神と筋肉のリラックス → 筋肉を柔らかくしてリモデリングの手助け。
3：やさしい力での矯正ストレッチ → 骨盤の左右差の調整。
骨盤といえば、「バキッ！」と音がするダイナミックな矯正のイメージがあるかもしれません。
しかし、産後の骨盤は自然回復力により、ゆっくりと引き締まっていくものです。
孔子の論語にある「過ぎたるはなお及ばざるが如し」という言葉の通り、行き過ぎた矯正は自然回復力を
阻害し、不自然な骨格を作る原因になってしまいます。
当院での産後の骨盤調整は、極力危険性を排除し、あなたが持つ本来の自然回復力によるリモデリングを高める治療を目的としています。
鍼灸治療による嬉しい＋αの効果に、血液やリンパの循環改善があります。手足のむくみを取り、
あなたの美しさを取り戻します。
また、精神のリラックス効果があるので、育児疲れのストレス解消にもなりますし、睡眠の質を高めてくれますので、育児で短くなった睡眠時間を補ってくれます。
さらに出産で消耗した体力の回復、育児による手首の痛みや肩こり・腰痛の改善、母乳で育てられるお母さんには母乳の出を良くし、乳腺炎の予防にもなります。
いったい一石何鳥の治療効果があるのでしょう？
子育ては「健康に、美しく、楽しく」が一番です。心身ともにリラックスした状態での親子のスキンシップは、きっとお子様に良い心の成長を与えてくれるでしょう。
治療料金と治療回数
料金
1回 4800円（税込）
治療回数と通院のタイミング
出産後は想像以上に身体にダメージを受けています。3週間は安静にしてください。
当院での治療は出産1ヶ月後から開始するのがベストです。
治療回数は合計5回です。女性の身体の変化が起こりやすい間隔である、7日毎の治療をオススメしています。
さらにうれしいことが！！
適切な骨盤の調整は「子宮の調整＝妊娠の準備」にもつながり、
次回の妊娠確率が高くなります！
